星になった君

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星になった君

「お母さんがね、死んじゃった人はお星様になるって言ってたよ!」 ふと君が幼い時俺に言った言葉を思い出した。 どこでなぜそれを言ったのか、それは思い出せない。その言葉の前後に何を言ったのかも覚えていない。 ただその言葉は不思議と覚えていた。 君とは幼い時から一緒だった。 登下校のときも、勉強するときも、幼稚園から今まで、どんなときも一緒にいた。 そんな君がつい一週間前、 死んでしまった。 交通事故と聞いた。 東京の大学入るため一緒に上京してきて、アパレル系の仕事に就くという君の夢は志半ばにして倒れた。 初めてそれを母から聞かされた時、全くの無だった。 いや、正確には驚いていのたかもしれない。しかし、何を聞かされたのか分からず呆然と立ち尽くしていたことは覚えている。 頭が真っ白になった。母の発した言葉がただの意味を成さない、音にしか聞こえなかった。すぐには意味を理解出来なかった。というのが近い。 葬儀には一応、出席した。 昔から彼女の母親とも馴染みがあった。しかし、葬儀で見た彼女の母親の顔は別人の様だった。 それを見た時、胸がいっぱいになってしまった。     
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