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仲間が、介抱しながらしばらく進むと吐き気も治まって行くのですが…また、暫く進むと木に凭れ掛かり嘔吐します。
そんな事を3回繰り返した所で、急に小雨が降り始めました。
後輩の体調を考慮して、引き上げの準備をしていた時…
突然、後輩が「その前の木に…人が居た?」と叫びました。
今回の肝試しに一番乗り気だったメンバーの1人が、人影の見えた辺りをライトで照しながら確認をしに行きましたが、暗い樹海の中には、誰も居ません。
諦めて戻ろうとした時、ライトの明かりが不意に木の上を照らしました。
『うわっ?』探索に行ったメンバーの叫び声と…ライトに照された先には、黒く変色したローブがユラユラと揺れていました。
気持ちが悪くなったメンバー達が、樹海を引き返して行く時…ライトの明かりが様々な場所を照らし出しました。
その中で、数ヶ所…木に吊るされたローブが、ユラユラと揺れているのが、目に入りました。
その木々は、後輩が吐き気を覚えもたれ掛かった木と同じ場所だったのです。
後輩は、首吊りの現場に差し掛かる度に首を締め付けるような感覚に襲われて嘔吐を繰り返していました。
後日、何かしらの霊障があった4人は、お祓いを受ける事になりました。
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