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そんなパンダな私を見ていてくれる彼がいた。
白か黒かな私に
とても柔らかい白と とても深い黒があることを彼は教えてくれた。
柔らかい白な私は、一つの曇りもない笑顔になれ、
とても深い黒な私は、一滴も余すことなく涙を流せた。
灰色になれない私を、彼は笑うことなく呆れることなく、白でも黒でも隣にいてくれた。
だけど、好きだと言ってはくれない彼の思いが見えず、パンダな私は自分を責めた。
私の中には二つしかない。
好きか嫌いか。
一緒に居られるのか、離れていくのか。
好きという言葉をくれない彼は、私を嫌いなんだと悲しくて悲しくて、
なんで、私はパンダなのだろうと自分を責めた。
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