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こんなところに置いといたら間違いなく廃棄になる。あのエックハルトってやつを真っ先に叩けば退くか? 取り巻きが邪魔だな、一撃じゃ無理だ。
上手い事守れるように位置取りをしている、護衛兼ってやつか。どこかに隙があれば!
「しつもーん。エックハルトさん、アリスだけが狙いで他はアウトオブガンチューでオーケー?」
「なんだテメェは、さっきからうるせぇな。んなもんまとめてシバき倒すに決まってんだろ!」
「えー、他の客に迷惑かける気?」
テーブルに頬杖ついて半眼で気の抜けた声で喋る。フラウさんなにしてるんだよ、早く逃げないと。
「ここに居たのが運のつきだ、諦めてやられるんだな!」
「あらそう。あたしらもまとめてですってー!」
急に大きな声を出して訳の分からないことを周知する。どうしたんだ?
「フラウさん、私が不意打ちして道を作ります、逃げてください」
「ふふ、大丈夫よアリス。あなたの気持ち嬉しい、本気でそう言ってくれてるの伝わったわ」
にこにことしてこっちを見ている、そんな状況じゃないんだけど。
じりじりと包囲を狭めて男達が迫る。
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