さいかいは悔恨と安堵

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「フラウさん!」 「見ていたら良いわ、混成部隊との戦闘はどうするかってのを」  あ、そうか。魔法使いはそれだけで部隊を組むわけじゃない、こうやって混ざっている相手をあぶりだす手順が必要なんだ。  ……どうしてこうなってるかは後で考えよう、今は滅多にない戦いを見て吸収するところをしっかりとだ。  光球を産み出してはぶつける、それに変わりは無い。けど、二人で同時に一つの目標に当てると気体装甲が抜けやすいみたいだ。  集中が途切れるとかそういうことなんだろうな。同時攻撃、これが有効か。  数が少ないはずの黒スーツがあっという間に戦力で逆転、チンピラはエックハルト一人を残して全滅する。 「さすがね、エスコーラのプロフェソーラ」 「学校の先生だよね?」  エスコーラって士官学校の意味かな、それでプロフェソーラが教授で先生、戦いの指導員だったりするのかもなあの黒スーツは。 「んー、一応はね。そのうち解るわ、知らない方が幸せなこともあるけどね」  エミ―の姿が浮かんじゃったよ。そんなことよりすぐにここを離れなきゃ! 「フラウさん、出ましょう」
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