1847人が本棚に入れています
本棚に追加
/669ページ
たたかいの果てに
◇
軍人の服務規程、調べてみたところに副業の禁止なんてのは無かった気がする。でも間違えていたら困るので、ある時グロリアさんに聞いてみた。
「特に禁止はされていませんわ。無償社会奉仕を推奨されてはいますけれど」
それじゃあお金を貰えないから意味ない……とまではいわないけど、いまの私にはそぐわないんだよね。
どこで働けるかは解らないけど、取り敢えずはルールを確認出来た。
「そうなんですね、ありがとうございます」
「どういたしまして」
にっこりと微笑んで深くを問わない。きっとお金が無いから働くってのは解っているんだろうけど、こっちが頼まないとどこかを紹介するとかって余計なことはしないんだろな。
自主自立の精神を尊重いつも助かるよ。
私はすっきりとした晴れやかな顔で感謝を表した。
となると次は社会教範的に子供の年齢で労働が許されるかってところだな。
住み込みで使用人をしているのも居るから、多分問題ないだろうけど。
部屋の中で唸っていたら迷惑だよな、ちょっと外に行って来よう。
自分に何が出来るかを考えろ、通常社会では何の役にも立たないって欠陥品だぞ。
最初のコメントを投稿しよう!