たたかいの果てに

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「あ、そうか。でも報酬とか出るのかな……まあいや、いって聞いてみよう!」  手のひらにポンと拳を乗せて閃くと、速足で武器庫へと向かう。厳重警備されている、正規兵がやって来ているようだ。  ここは候補生が警備しているんじゃないんだな。モノがモノだけにそれもそうか。  近づいて警備に「ルフェーブル特務技官に取り次いでくれませんか? アルヴィン候補生が来たって」そう遠慮がちにお願いする。  迷惑だと言われるかと思いきや「俺が行く」左の警備が言うが否や右も「待てよ、俺が行くって!」などと争いだした。  ど、どうしたんだ?  少しやり取りを聞いていると、ユカさんと話をしたくて会話の機会を争っているのが解った。  んー、気持ちは解らなくもない、ないぞ。  結局じゃんけんをして勝った側が告げに行くという子供のような事態に落ち着いた。 「おい、付いて来い」  今度はもう一人の警備が奥へ案内してくれるってさ。その位一人で行けるって、でもそれは言わないでおく。空気読む。 「ね、上手く行くようなら取引しない?」  こういう思い付きで喋るところも死んでも治らないんだよな。 「は、なんだ?」
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