かのじょ等は技官

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「さて、どこをまわろうかな」  少ないと思っていたけど、この身体には適量だったようで満たされた。  手提げ鞄が一つだけの軽装、多少歩き回ってもそこまで疲れることはない、はず。  ストリートを歩くと、左右に様々なショップが立ち並んでいる。  装飾品の類というか、美術的なものが多いかも?  流通量が少ない感じはしなかった、普通に売買も良く見かける。  まだそこまで戦争の影響が深刻じゃないのかな、それとも首都だからってことか。  考えても答えが出る訳じゃない、見た光景を覚えておいて後で判断しよう。 「やあお嬢さん、何かお困りかい」  声を掛けられ振り返ると、二十歳過ぎだろうか、若者が居た。何か癖がありそうな気がする。  近くに連れが居たようでこっちにやって来た。うーん、どうなのかな。 「困ってはいないけど」  そういう風に見えたのかな? 「一人でキョロキョロしてたから、迷子にでもなってるなら俺が案内してやるよ」  にこにこしているけど、それが作り笑いにしか見えない。怪しさ大爆発とはこれか。
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