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時は、賑やかだった夏も終わり、輪をかけて人恋しい季節へと移り変わる時期、つまり2学期が始まってすぐだ。
真実は、男嫌いという訳ではなかったが、他人の様にそれ程好きでもない相手と付き合っては別れるというサイクルに対して興味を持てなかった。
折角付き合ったのに、1、2ヶ月で別れるという話は日常よく耳にするありふれた内容だった。
真実は、ただ好きな人がいないだけと思うようにしていたが、寂しいものは寂しかった。でも、他人が羨ましいとも思わなかった。
親友の真田知美は、
「そんな100%いい男なんて居るわけないんだから、適当に好きになった男の子と付き合っちゃえばいいのよ。それで十分楽しいんだから。」
と言いつつも、そんな知美にも今は彼氏が居なかった。ただ自分の方が恋愛については詳しいんだぞというアピールをしたいだけだった。
その自信は、知美の付き合った男の数が他人と比べてかなり多いことにある。
付き合う期間はというと、長くて一月、酷いときは最短で2時間という目茶苦茶な恋愛をしていた。しかし、それが楽しいのだと言う。
そんな無責任な発言をする知美が、真実にとっては面白い存在であり、親友の一人だ。
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