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父さんのツガイの奏さんは、悠の両親と交渉して、結果をメールで知らせてくれた。
悠の両親のショックは大きかったらしい。
今まで人類最上位のαだと思っていた息子が、最下層のΩだと知らされたのだから。
ツガイの見つかった発情期のΩは、ツガイと離さない方がいいということを伝え、なんとか発情期の間と、その後の1週間はウチにいられることになった。
その1週間で、出れなかった授業の勉強を俺が教えるそうだ。
そして、悠の発情期が終ったら、悠の家に父さんと奏さんと悠を連れてあいさつに行くそうだ。
それで、その条件をもぎ取ってきたとメールに書いてあった。
奏さん、営業してきた感じになってないか?
奏さんはα女性で、おっとり穏やかそうに見えるがバリバリのキャリアウーマンだ。
父さんはΩ男性で、奏さんと家庭を持っていて、そこには妹のクルミと弟のアキトもいる。
母さんは父さんよりも先にツガイを見つけていて、俺は小3から一人暮らしだ。
俺はαだから国から補助金が出るし、何も困っていない。
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