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先生は悠の方を見る。
「この後、職員室に来てくれますか? 悠くんに渡すプリントがたまっているんです」
「はい……」
目をそらして悠は返事をした。
顔を上げた時、悠を見ていた俺と目が合う。
悠は驚いたような顔をして、ジロっと俺を睨んだ?
え? なんで?
何も言わずに出てきたから怒ってるのか?
フっと顔を背けると、前のドアから出て行く阿須間先生の後を追って教室を出て行った。
急に騒がしくなる。
止まっていた時間が、動き出したかのようだ。
休み時間になったこともあるが、突如現れた悠に、興味津々という感じだった。
しばらくその様子を見ていた。
そして、気配を消して、後ろのドアから出て、職員室に向かった。
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