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4 学校にいる悠は別人か?
「阿須間先生はいますか?」
職員室の前のドアで近くにいた先生に聞く。
「そっちの部屋にいるよ」
その先生は、会議室を指さした。
お礼を言って、職員室に入るとそこから通じている会議室をノックをする。
「阿須間先生」
「カイト君? 入ってください」
先生の癒し系な声がしたので、ドアを開けた。
「失礼します」
部屋の奥の窓際に、先生と面倒くさそうな顔をした悠がいた。
「今、事情を聞いていました。今日まで休むはずだったので、体調は大丈夫なのかと」
二人の所まで行くと、先生が困ったような笑顔で言う。
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