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見知らぬ世界に、何故か知っていること。
階段をあがり、唯一見覚えのある寝室へとなだれ込む。
そのままドっとベットにダイブした。
「……はぁ」
色々なことがありすぎた。
『ライトノベルの世界へようこそ!!』
あの紙切れを思い出す。
そっけない文面ながら、まるで歓迎すべき事態であるかのように諭しているそれ。
次から次へと現れるそういう類の人間達。
単純な会話に、いるはずのない髪色の生徒達。
「……くそが」
俺は拳をベットに打ち付けた。
あの紙切れの筆者は、俺がこの状況に置かれれば喜ぶとでも思っていたのだろうか?
「……いってえ」
手をさすり、毒づく。
俺はライトノベルが嫌いだったのだ。
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