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とりあえず後片づけをしようと席を立ち、適当に食器を流しに放り込んだ。
自分なりにそれらを磨いたところで、再びテーブルに戻る。
さっきは気がつかなかった、一枚の紙切れがそこに載っていた。
風などあるはずもないのに、ティッシュの箱の隅で、押さえるようにして置かれている。
また「妹」の指示だろうか?
混乱の極みにあった俺は逆に何を言われても驚かない覚悟でそれを手に取った。
途端、目を見開くことになる。
一陣の冷風が通り過ぎた気がした。
簡単な文面だった。
それでいて、人を迷路に放り出すには十分な文章。
『ライトノベルの世界へようこそ!!』
俺は首をかしげた。
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