エステマン

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「アソコのエステサロン儲かってるわね?」  小森美智子は言った。 「そう?あんまり入ってなさそうだけど?」  小森純一が言った。  2人は結婚3年目の仲良しカップル。 「あれ?美智子じゃん?」  色黒なマッチョが店から出てきた。 「知り合い?」  純一は興味津々。 「えっ、ええ。高校のときの知り合いなの」 「ふーん」 「素敵な旦那さんじゃないか?よかったらウチで日焼けしてかない?特別に安くしとくよ?」  純一は色黒になった。  店の前に行列が出来ている。 「儲かってるわね?」 「あっ、あぁ」 《マックスサンダーは大繁盛している》って書き込んだら不審に思われるだろうか?ステマだとバレたらイケない。エ・ステマ・ン  実は美智子とマックスサンダーの店長、雷門由紀夫は他人だ。雷門は頭がパッパラパーで高校には行っていない。  美智子も頭がパッパラパーだ。  カミナリモンなのにライモンって何度も間違える。あの行列たちもモチロン、ステマだ。  行列を作ることによって『売れてそう!』的なムードを作り上げるんだ。 「肌があれちゃってさー?」 「ガサガサー」  ワザとらしい。  この翌日、ステマの1人がエステマシンに閉じ込められ焼け死んだ。  ステマで命を捨てました。  黙祷!
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