見捨てません

1/1
前へ
/3ページ
次へ

見捨てません

「私たちはアナタたち従業員を家族のように思っています。だから、見捨てません」  黒野社長は言った。  黒野は秋葉原にある電気屋CHRONOSの社長だ。  新入社員の小森純一はいい会社だなぁと思った。  未ステマってことはステマを使っていない。  そこにせんがつく。  ステマを使っていないません。  使ってるんだ?ステマを。  美智子に電話した。 「CHRONOSってステマ使ってんだって」  「忙しくなるわね?」 《CHRONOSは素晴らしい会社です!》って看板に書いて会社の前に立てて置いた。  過労死寸前の店員が無理して笑って「そっ、そうですよね?こんなにいい会社はありませんよね?」って言っていました。   純一は「痛みを伴うのはしょうがねーだろ?」って言いながら店員の腹を殴った。 「会社の悪口言ったら承知せんからなぁ?」  CHRONOSは良い会社になりました。  純一と美智子は報酬50万円を手に入れました。  
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加