社長の優しさ。

8/18
前へ
/96ページ
次へ
すると会長は、ため息を吐きながら 「私に隠し通せると思っていたのか? コソコソと勝手なことをしおって……。 お前は、我が須藤グループの次期跡継ぎだ。 そんなくだらない声優なんか辞めて もっと会社に貢献しろ」 声優の仕事を反対してきた。 「俺は、声優の仕事に誇りをもっている。 辞めるつもりもないし 会社と両立が出来れば問題ないだろ!?」 「両立?両立した結果……この有り様か? くだらんな。お前は、生まれた時から 須藤グループの跡継ぎとして決まっているのだ。 そのための英才教育もさせてきた。 なのに、どう間違えたアニメや声優などと 変な遊びを覚えおって」 酷い……会長。 アニメや声優を馬鹿にするだけじゃなく 社長のしてることすら否定をするなんて。 社長は、ちゃんと両立出来ている。 それは、秘書の私がよく理解しているつもりだ。 だから会長の発言が許せなかった。 「お言葉を返すようですが 社長は、ちゃんと両立が出来ています。 たまたま今回体調を崩されましたが いつも全力で完璧な仕事をして頂いています。 声優だって社長は、素晴らしい 才能を持っています!」 私は、会長に言い返した。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

647人が本棚に入れています
本棚に追加