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初めて会長に楯を突いたので
心臓がバクバクだった。
変な汗をかいてしまった。
「……君、名前は？」
えっ？名前……？
「は、はい。椎名愛里と言います。
社長の専属秘書をさせて頂いています」
会長に頭を下げて自己紹介をした。
しかし会長は、私をジロジロと見ながら
「社長秘書だと？まさか拓海……お前。
秘書とデキてたりしてないよな？」
ビクッと身体が震えた。
「だったら何だ？
俺が誰と付き合おうが勝手だろ」
「馬鹿を言うな。お前には、我がグループに
相応しい婚約者を用意してある。
それなのに秘書とデキてるとか恥を知れ！！
椎名と言ったか？君は、明日からクビだ」
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