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「何が、我が須藤グループに捧げろだ。
ふざけるな!!
俺の人生は、俺のモノだ。
俺には……世界中の人に俺の声を届けたいと言う
夢があるんだ!」
社長は、悔しそうな表情で言ってきた。
社長の夢……それは、
世界中の人に声優として声を届けたいと言う
壮大な夢だった。
「社長……私……」
その夢は、私も応援したいと
心の底から思った。だが、
会長からクビを宣告された。
私は、もう社長の専属秘書として
そばに居られないの……?
そんなの嫌だ。
すると社長は、私の腕を掴むと
グイッと自分の方に引き寄せて抱き締めてきた。
「キャアッ!?社長……」
「絶対に邪魔をさせない。
声優も愛里も……離してやるものか」
辛そうな表情でギュッと私を抱き締めてくれた。
社長は、ガタガタと身体を震わしていた。
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