社長の優しさ。

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しかし三浦さんと言う人は……。 「会長は、自主退職とするなら退職金を 倍は出すとおっしゃっています。 それに社長と秘書がデキてるなんて世間体にも 悪いですし、社長のためになりません」 無表情で説明をしてきた。 「そ、そんなのいりません!!」 私は、慌てて言い返した。 退職も退職金も望んでない。 すると三浦さんって人は、眼鏡をクイッと 上げるとこちらを睨み付けるように見る。 「まだ分かりませんか? 会長は、ご厚意で言ってるんですよ。 あなたと社長は、住む世界が違うんです。 これは、会長からの命令です!」 「もし逆らうならクビ。 どんな手を使っても 二度と会うことも許さないそうです。 その意味……分かりますよね?」 凄い圧力で言ってきた。 それは……絶対に逆らうことを許されない 雰囲気だった。
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