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「そんな勝手なこと許されるか!?
親父は、自分の思い通りにさせたいだけだろ。
コイツの雇い主は、俺だ!
俺は、跡継ぎだからそれを決める権利がある」
「だから絶対に認めない。
愛里を辞めさせないからな!!」
社長は、激怒してくれた。
私は、頭の中が真っ白になる。
それは……私が二度と社長と関わることを
許されない内容だった。
「社長……あなたもそろそろ
須藤グループの後継者としての責任を
持って下さい。
この方は、何の力も持っていません。
権力も家柄も」
「それは、秘書だけじゃなく
結婚相手としても相応しくないからです。
あなたには、もっと相応しい女性が
他にもいます」
キッパリと言い切る三浦さんの言葉は、
私の胸に深く刺さった。
ショックで
私は、病室から飛び出してしまった。
「愛里!?」
悔しかった。
それを言われた時に言い返せない自分が。
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