プロローグ。

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い、今の何!? あまりにもカイ様と似ていたため 私は、頭の中が混乱をする。 心臓が口から出るかと思った。 すると社長は、その姿を見て クスクスと笑ってきた。 「くくっ……何だよ?その反応。 まるで、茹でタコみたいだぞ?」 笑顔を見せて笑う社長に 思わずドキッと高鳴った。 「わ、わざとやりましたね!?」 「いや、反応が面白かったから つい……悪い、悪い」 そう言うとポンポンと頭を撫でてきた。 心臓がドキドキとさらに 速くなってしまう。 あ、あんなの反則だと思う。 あんな風にリアルにカイ様ボイスの人に 耳元で囁かれたら反応ぐらいしてしまうわよ! ムスッと頬を膨らましていると 社長は、苦笑いしながら 「そう膨れるなって。ちょっとした コミュニケーションだ。それよりも着いたぞ」 あっさりと言い返された。
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