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社長は、デスクから立ち上がると
私のところに来ようとした。
しかし三浦さんが
それを阻止しようとする。
「社長ダメです。
あなたも何を考えているんですか!?
秘書として解雇したはずですよね」
「そんなのどうでもいい。
こちらに来い……愛里!!」
社長は、構わずに私に手を差し伸べてくれた。
私は、駆け出して彼の胸に飛び込んだ。
ギュッと抱き締めてくれる。
「勝手に俺のもとから逃げやかって……。
もう二度と離さん」
「離さないで下さい……ずっと」
甘いカイ様ボイスで囁かれる。
私にとって社長でもカイ様でも
どちらでも良かった。
私の愛している人は、
鬼社長と異名の高い人なのだから。
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