いつの間にか、゛大都怪゛に迷い゛狐(こん)゛でいた二人!

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 世の中、これだけコンビニの数があると中には、 こんな゛コンビニ゛があっても、おかしくはないはず・・・ その名も、゛コンビニ゛ならぬ 『狐火庭』 そう、狐火の庭!(きつねびのにわ) と書いて、コンビニ!! さて、そこは一見 街中や住宅街のどこにでもある ゛コンビニ゛にしか見えません。 見えないから誰も そこが゛コンビニ゛ではなく 本当は『狐火庭』だなんて 誰も知らないでいたのです。 それに、この一見゛コンビニ゛に見える 『狐火庭』がいつ出来たのかも 近隣住民の人は 誰も知らなかったのです。 何故なら、ここは 大都会のど真ん中! そのため・・・ 常に至るところで 工事を繰り返してる 大都会の死角でもあったからです。 そう、そんな大都会の 一角にある、ここは 『狐火庭』なのです。  そんな゛狐火庭゛とも知らず 吸い寄せられるように 今まさに、この゛狐火庭゛に 向かって歩いて来る 二人の青年がいるので 二人の会話を 少し聞いてみることにしましょう!。 ただなんせ、ここは 繰り返しになりますが 大都会のど真ん中 喧騒(けんそう)な場所なため 多少、音声が聞き取りにくい 部分もあるかも知れませんので その際には どうぞ、ご了承下さい!! 『何かさぁー 俺ら っていっつも 逆だもんな、みんなと・・・』 『だって、それは 仕方ないだろう!が 俺ら高校まで 大都会で暮らしてたけど その後は大学も就職も ぜーんぶ地方だったんだから・・・』 『それも、そっかー!』 そうなんです。 二人は盆暮れGWと 生まれ育った大都会へと 逆に帰って来るのでした。 そんな中、今回は共に通った 高校跡を探し回っていたんです。 『確か俺らの高校 ここらへんだったよなー! 廃校なってから すっかり変わってしまって どこにあったのかも まるっきり分かんねーよ!』 『ほんとだ だけど、これが大都会ってもんよ!』 『そうだな!場所が場所だけに 廃校なったあと、校舎もグランド跡地も みーんな細切(こまぎ)れみてーにされ 売り払われたんだろうな!』 『まぁ、そういうことだ。 これも大都会の 運命ってもんで 仕方ねーさ!!』 とそんなことを話しながらも 何か面影や 名残りの一つでもないかと 諦めず心当たりの場所を ぐるぐるまわって歩いていると にわかにゴロゴロと 雲行きが怪(あや)しく なってきたものだから
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