十 火曜日

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 あまりにも急な変化だったものだから、驚きと困惑で愛想笑いがひきつる。口を尖らせて、視線を合わせないその顔は、つい最近見た覚えがあるものだった。 「さん付けやめてくれたら話します」 「えええええ……」 「じゃ! また明日!」  あっかんべーでもしそうな勢いだった。実際にはしていないし、手にはしっかり受領書を回収しているのだが、つかの間、小学生に見えた。  しっかりしているのに、時々子どもっぽくて、少し強情。ここ数週間でギャップに振り回されている。  困っていないと言えば嘘になるけど、憎めない。短所というよりは、彼の魅力だと思う。 「都築くん、か……」  人前でなければ大丈夫だろうか。呼び分けできる自信がなくて、苦笑が漏れた。
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