一話

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そう、その全て甘味の為。 ワシはテレビや雑誌で毎日の様に紹介されている、甘味男爵こと、毒蝮丸飲みしちゃう優(どくまむしまるのみしちゃうゆう)だ。 甘味を沢山食すワシには運動と健康管理が必要、こうして散歩するのも早十数年、毎日見てる景色もワシには戦友なのだ。 おや?あんな住宅街の中にコンビニがあるではないか。 この前も、コンビニスイーツ決定戦に呼ばれ、ワシは3天晴れを出したところだった、コンビニスイーツとバカにしていたが、侮るなかれ中々の甘味だった。 「どれ、よってみるかな。」 コンビニスイーツは24時間いつでも買える所に利点がある、健康管理を気にするワシにとって凄い誘惑となる。 コンビニの看板を見てワシは絶句した。 そこには、スイーツコンビニ、総甘党と掲げてあった。 「なんだ??これは。」 走り出すかの様に自動ドアへせまり、中に入った。 レジの場所がガラスケースになっていて、沢山の甘味が置いてあった。 「いっらっしゃいませ。」 コンビニの中には、雑誌や雑貨も置いてはあったが、ワシはガラスケースに釘つけになった。 この前見たコンビニスイーツが並んでいる、新しいのは無いようだ、少し残念ではあったが今日は休みの日ここで一日分の甘味を買って帰ろうと注文をした。 「はい、お客様そちらの商品ですね?」 少しの沈黙の後店員が叫んだ。
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