一話

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「残念、スイーーーーツ?? そちらの商品は売り切れです。」 「なんだと?あるじゃないか。」 「はい、お客様そちらはホログラムにございます。」 「それなら、こっちは?」 「はい、お客様そちらの商品ですね? 残念、スイーーーーツ??売り切れにご、ざ、い、ま、す。」 「なんだとーーーーーー貴様さては、このワシが甘味男爵こと、毒蝮丸飲みしちゃう優とっしてからかっておるのか。」 「そんなことはございません。」 「ワシの座右の銘は、甘味を食べて死ねるなら本望、甘味を食べれないなら絶望なのだ、これだけの甘味を並べて置きながら売り切れとは何事だ。」 「誤解です。お客様、たまたま、そちらの商品が売り切れだっただけなのです。」 これ以上指を指し、売り切れと言われるのは腹立たしいので、ワシはイートインに座り店員に告げた。 「金に糸目はつけん、この店の最高のスイーツを持って来なさい。」 「お、お客様…本当によろしいのですか?」 「ああ、この甘味男爵にスイーツ対しての二言はない、早く持って来なさい。」 「かしこまりました。」 ふふふ、どんなコンビニスイーツが来るか楽しみだ、え?ぼったくられはしないかだと、ははは、ワシは甘味男爵だぞ、スイーツの適性値段など簡単に分かる、ワシはこの辺りの権力者とも知り合いだ、つまり、どうとでもなるのだ。
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