結婚

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夫の仕事は早い。 朝の四時に出て行き、帰宅は夕方の十七時。 お昼の十二時に昼ご飯を食べに来るので、一日そんなにゆっくりはできない。 相変わらずの生活が続く中、このまま生んでもいいのかという不安と、結婚生活も生まれればまた変わるかもしれないと言った期待とが入り交じり出産を迎える。 生まれたのは男の子。 その日の内に市役所に行き、勝手に名前をつけてきたことには驚いたが、その後に赤ちゃんの頭に苺状血管腫ができていることが分かる。 目も片側があかず、足も少し曲がっていた。 「黄疸が出ているので、保育器に入れます」と医者に言われたが、生まれたということで、夫の母。 姑が来ると聞いていたので、ギリギリまで待ってもらったが、時間に来なかったので、保育器に入れてくださいと頼み、入った瞬間知らないおじさんに姑が病院に着いた。
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