おあずけプロポーズ

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……………………………… ……これは何だ? どういうことだ……? まさか…… 『クスッ』と笑い声が聞こえ、顔を上げると、ドアの隙間からコーヒーを片手に笑う千歳さんと目が合った。 「千歳さんそれコーヒー、カフェインだ!飲んじゃダメ!」 咄嗟に出た言葉だった。 突然叫んだ俺に驚いたのか、千歳さんは目を真ん丸くして、一度口を付けたカップを離した。 『うぎゃぁぁぁぁああああんんん』 と、隣から大声に驚いた息子の泣き声が鳴り響く。 「唯生さん、どうしたんですか?」 「いや……まさかとは思うんだけど……夢を見たんだ」 「え?」 千歳さんの顔がみるみる不安になっていく。 「子供……二人目の……多分予知夢……だ」 「二人目?……あっ、まさか昨日の……」 「……」 「「えぇ!?二人目!?」」 〜END〜
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