ぼくのいるばしょ

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「ラピがしんじゃいそうなんです! たすけて!」 先生は 小さなふとんをしいてくれた。 ラピをそこにそっとおいたけれど ぐったりしている。 先生は ラピをなでてくれた。 ぼくも げんきになってほしくて ラピをなでた。 ラピは少しだけ目をあけて またすぐに目をとじた。 いっしゅんだけ ふるえたように見えた。 でもそれっきり ラピはうごかなくなった。 ぼくは ないた。 ラピがいなくなったことが かなしくて ラピのところにいってなかったことが くやしくて  たくさんないた。
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