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「そ、そうなんだ……。あきよしくんも大変だね~」
更紗ちゃんが憐れんでいると、マサユキはさっと瑞希ちゃん達に服を渡した。
「さて、お二人には次の作品で登場していただきますね。これに着替えてください。あ、ちなみに、配役に文句はなしですよ」
ニヤッと笑うのを見て、ただならぬものを感じ、二人は無言でコクコク頷いた。
「台本はありません。皆さんがよく知る童話ですから」
そう言って足音もなくスッと姿を消した。
「ど、どうしよう……。マサユキくん、なんか怖いよー!」
「だ、だから、コウテイさま絡みであきよしくんを巻き込んじゃいけなかったんだよ~」
「で、でも、これはギャグって書いてあったから、大丈夫!さあ、行くぞー!!」
瑞希ちゃんと更紗ちゃんは震えを押さえつつ、言われた通りに役をこなすことにした。
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