第3話 初めての発情期※

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第3話 初めての発情期※

しばらくは何事もなく、以前と同じように学校生活を送っていたが、ある日の朝、風邪に似た怠さと発熱を感じた。 それは段々と酷くなり、1人で立ち上がれなくなってしまった。 ついに、初めての発情期(ヒート)が始まったのだ。 体中から力が抜け、腕さえ上がらない。熱いのに熱は外に出ず溜まる一方で、呼吸も浅く短くなっていた。抑制剤は…ああ、そうだ机の三番目の引き出し… 思考もふわふわしてきた。 高村さんに連絡しろと言われていた事を思い出し、ヒートが来た事をメールし、田中くんに1週間引きこもる事を大学に伝えてもらって、なんとか薬を飲んでベッドに倒れこんだ。
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