第3話 初めての発情期※

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それからヒートが終わるまでの一週間は、記憶があまり定かではない。 始まった日の午後に高村さんが来たので部屋に上げたが、その時には体に熱が篭りすぎて朦朧としていて、自慰で出しても出しても全く熱が引いていなかった。 「フェロモンが凄えな。ねっとり絡まってくる。酔っ払っちまう」 「ハァハァ、ど、うしたら…た…すけ…」 「バカだな、Ωはαに中に出されないと熱は引かないんだぜ。だからヒート中に飲むなら抑制剤じゃなく避妊薬」 そう言って更に薬を飲まされ、あっという間に裸に剥かれた。 「待ってたぜぇ。運命の番とやらは体の相性が他の奴らと段違いらしいからな。一回ヤッてみたかったんだ。そういう意味じゃ、会えてラッキーだったな。お前はガリガリだし男だが、ヤッてやるよ」 そう言って獰猛な顔でペロリ、と舌舐めずりをした。 「こんだけ濡れてりゃほぐす必要ねえな」 もう僕は、何を言われているかよく分からなくなっていた。だから太ももを大きく割られて、尻に高村さんのを付けられていても理解していなかった。 「!!! あっ!ああっ!ああぁ!あー!!!」 何が起きたか分からなかった。     
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