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 謝罪文を送ろうとした時、彼女からまたメッセージが届いた。   「今村沙織***ご心配頂きありがとうございます。大分よくなりました。明日は大学行けると思います。それと、私の事名前で呼んで頂いているんですね。嬉しいです。同い年の男性の方から名前で呼ばれるの、久しぶりだから少し恥ずかしいけど。私も、達哉さんとお呼びしても大丈夫ですか」   僕はふっと肩を落とした。彼女の文面からは嫌な雰囲気は感じられなかったから。  それでも一言付け加えて  「済みません。いきなり名前でお呼びするなんて失礼な事をして。僕の方は全然大丈夫です。達哉さんでも、達哉でも好きなように呼んでください」  「今村沙織***ふふふ、そんなに気に為さらないでください。それにナッキから既に、達哉さんが私を名前で呼んでいたのを訊いていましたから」  それを知って僕はまた「しまった」と思ったが、後の祭りだった。  降りる駅が近づいてきた。  「色んな意味を込めて、ありがとうございます。もう、バイトの時間なのでこれで失礼します」  電車のドアが開き改札に向かう途中  「今村沙織***アルバイトなさってるんですね。お仕事頑張ってください」  彼女の「お仕事頑張ってください」の一言でまた顔が綻んでしまう。     
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