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心から、ほっとしたんだ。
なのに、なのにっ!
下校した後、本を学校に忘れてしまったことに気がついた。
まだ、校門の所だったから急いで教室に戻ることにしたんだ。
そしたら、つき合っていた彼女と友だちがまだ残っていた。
入ろうか戸惑った。
ドアの前で、どうしようか迷っていると彼女達の声が聞こえた。
「ねぇ、拓海と別れたんでしょ?」
友だちが、言った。
俺は、ドアを開けようとしていた手を引っ込めた。
大丈夫かな…。
それを言うのは、つらいはずだけど。
しかし、次に聞こえた言葉は予想外の答えだった。
「もちろん。あんな奴と、ずっとつき合ってるはずないでしょ」
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