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首筋から胸へと唇を這わせると、クラウスは、身をのけぞらせた。
服を脱がそうとすると、自ら、袖を抜き、脱ぎ捨てた。
白いからだがあらわになる。
月の光を吸って、輝くようだ。
この体を見ると、ギルベルトは、いつも、畏れを感じる。
何か、触れてはいけないもののように思うのだ。
しかし同時に、めちゃくちゃに汚し、蹂躙したい欲望にも襲われる。
誰も見ていない。
だから、何をしてもいいのだ。
これは、この美しい体は、自分だけのものだ。
そんな風に思う。
呼吸に合わせ、胸は、静かに上下している。
生きてる証。
それが、ギルベルトに自信を与える。
かがんで、そっと胸に顔を埋める。
鳥肌の立った肌に舌を合わせ、だんだん、周囲を狭めていく。
左手で右胸を探りつつ、左胸に舌を集中させる。
小さな胸の突起を探り当て、執拗にしゃぶる。
薄く色づいたそれに指で触れると、しっとりと吸い付いてきた。
右胸も、容赦はしない。
左胸から離した舌を、今度は、右胸に這わせる。
左胸は、指でつまんだ。
どちらも自分のものだ。
……今は。
……今だけは。
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