1 月あかり

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 規則正しかったそれが、次第に速度を速め、強くなっていく。  規則正しい3拍子が、乱れ打つ4拍子に変わった。  「起きるか? クラウス」 小声で尋ねると、いやいやをするように、首を横に振った。 「いいよ。眠ってろ」 やや乱暴に、下穿きをずり下げる。 「忘れさせてやるから。なにもかも、全部」  そこもやっぱり、美しかった。  クラウスの色で、クラウスの形で、クラウスの匂いがした。  もたげかけた鎌首を、ギルベルトは口に含んだ。 「あっ」 甘い嬌声が漏れる。  ギルベルトは、自分の歯に舌を当てた。  柔らかなそこに直接触れないようにして、唇だけで、ぎゅっと挟む。 「あっ、あっ、あっ」  長い腕が回され、髪の毛を掴まれた。  離したいのか、密着させたいのか、わからない。  めちゃくちゃな動きで、ギルベルトの藁色の髪をかき回す。  お返しに、ギルベルトは、舌を動かした。  甘い棒をかじるように、竿を舐めまわす。  クラウスのそこが、みるみる強度を増していくのがわかる。  「やっ!」
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