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規則正しかったそれが、次第に速度を速め、強くなっていく。
規則正しい3拍子が、乱れ打つ4拍子に変わった。
「起きるか? クラウス」
小声で尋ねると、いやいやをするように、首を横に振った。
「いいよ。眠ってろ」
やや乱暴に、下穿きをずり下げる。
「忘れさせてやるから。なにもかも、全部」
そこもやっぱり、美しかった。
クラウスの色で、クラウスの形で、クラウスの匂いがした。
もたげかけた鎌首を、ギルベルトは口に含んだ。
「あっ」
甘い嬌声が漏れる。
ギルベルトは、自分の歯に舌を当てた。
柔らかなそこに直接触れないようにして、唇だけで、ぎゅっと挟む。
「あっ、あっ、あっ」
長い腕が回され、髪の毛を掴まれた。
離したいのか、密着させたいのか、わからない。
めちゃくちゃな動きで、ギルベルトの藁色の髪をかき回す。
お返しに、ギルベルトは、舌を動かした。
甘い棒をかじるように、竿を舐めまわす。
クラウスのそこが、みるみる強度を増していくのがわかる。
「やっ!」
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