On a hot summer day

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波留は、車がゆっくりだったことも腹部の損傷以外、骨折等もなく入院も10日程で隅そうだった。 「波留~どうだ?」 夏休みという事もあり、3人は時間を見つけると病院へ来てくれた。 「毎日ありがと、ごめんね。楽しいはずの夏休みが……。毎日遠くまで大変だし遊んでね」 強がってニコリと笑った波留に、唯子は心配そうに顔を向けた。 「波留がそんなこと心配しないの。波留の顔を見たくて来ているんだから気にしないの」 波留が運ばれたのは、唯一島にある入院施設のある病院で、波留達の村からはバスで島の真ん中なにある山を越えて30分以上かかる場所に合った。 「おばさんに預かった」 その京平の言葉に、苦笑しながら着替えなどを受け取ると波留はそれをベッドの下に置いた。 「波留、売店いってくるよ。必要な物言って」 「俺も行くよ」 京平の言葉に、唯子とふたりは病室を出て行った。 「長沢さんどう?」 ベッドに横の椅子に座ると、翔真はゆっくりと声を掛けた。 「うん、傷の痛みはもうだいぶいいよ。点滴に鎮痛剤が入ってるのかもだけど」 「それ以外は?」 翔真の言葉の真意がわからず、波留は翔真を見つめた。 「それ以外?」 「眠れてる?目の下に隈ができてるよ」 その言葉に、波留は大きく息を吐いた。 「あまり……。急に一人で入院とかだからかな。子供じゃないのにね」 恥ずかしそうに笑った波留に、 「仕方ないよ。誰かに付き添いとか頼めない?か……」 見舞いにも来ない母親の事を思い出して、翔真も言葉を濁した。
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