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「じゃあ、そろそろ行く。また明日」
すっくと立ちあがった片桐を波留は見上げるように見つめると、
「ねえ、片桐君!明日から学校で声かけてもいい?」
少し驚いたような片桐の顔を見て、波留は内心どんな返事がくるのか不安でいっぱいだった。
「うん、明日もよろしく」
その言葉に波留は破顔し、「うん!」と波留も立ち上がった。
「片桐君にはこの島を好きになってもらいたい!」
うーんと伸びをして、ぴょんと堤防から飛び降りると、波留はまだ上にいる片桐を見た。
「うん。俺も好きになりたいよ」
そう言った片桐にちょっぴりくすぐったい気持ちに波留はなった。
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