【霊能ゲーム・イエロー】霊能ゲーマーと特能チームとの戦い。

ゲーム・ミッション

『僕らは霊能ゲームのトライアルを毎日約十時間三ヶ月ほど積み重ね、イエローという霊魂をデジタル化するゲームをある程度マスターし、現在は本格的なゾーンに突入している』

　ヒッキーは基本内向的であるがマインドは強く、ある種異能的な存在能力があり、神川結弦の人選も的確だった。

『霊能ゲーム・イエローは単なる憑依であればそれ程難しくないが、擬態したターゲットをコントロールするのは高レベルで、卓越した技術と才能が必要だった』

【ノビスターの霊能ゲーム】

・ターゲット　本条学　二十歳　血液型A。

　東京大学工学部の二年生で、家は府中の競馬場の近くにあり、家族構成は父母、長男学(マナブ)、長女百合(ユリ)の四人家族。裕福とは言えないが、学は人一倍努力して東大の工学部に入学した。

　学の性格。幼い頃祖父が冤罪で投獄され、そのまま病気で亡くなり、政府に対する反抗心が芽生えた。

　無実が明らかになった時に死を知らされた家族の悲しみと苦しみが、国家権力の不信感と復讐心を生み、武器や爆弾に興味を持って自作するうちに、東大の工学部を目指し現在に至る。