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ノビスターが霊能ゲームで本条学に擬態し、学の意思をコントロールして家族にも馴染み、多少余裕を持って二日目を迎えたが、ダイニングテーブルで遅めの夕食を一人で食べていると、風呂上がりの妹がバスタオルを巻いて不思議そうに話しかけてきた。
「お兄ちゃん。昨日からよそよそしくない?」
「えっ?そんなことないって」
学の妹百合は可愛く、ウブなノビスターは動揺を隠せなかった。高校一年生でボーイッシュで健康的な色香があり、バスタオルから覗く胸と太腿は刺激が強過ぎた。
「勉強ばっかで疲れてない?まだ彼女いないらしいけど、大丈夫?まさか、キスの経験もないとか言わないでよ」
「ユリ、変なこと言って兄を揶揄うな。デートより勉強が忙しくてね」
ノビスターは霊能ゲームを始める前に学の事をインプットし、自分と同じく恋愛経験が少なく童貞だと知っている。
『霊能ゲームは多重人格と同じで、プレイヤーの人格が現れている事を学は知らない。所謂、熟睡している状態であり、ロールプレイングゲームと同じく、経験値をアップさせれば学の知識を活用して動き回れる……』
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