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「もう少し、一緒にいたいです」
「帰らなきゃ」
「少し、ダメですか」
「……」
沈黙を挟むと、環菜先輩はようやく俺と目を合わせた。
「何するの」
「何って、考えてはなかったんですけど……どこかで話したい」
俺は自転車を持ってくると、先を歩く。
どこか喫茶店か何か、と思って見て行くがなんせ田舎町、小洒落た店はなく、結局通りかかった小さな公園に入るしかなかった。
園内では、数人の子供達が鬼ごっこをしており、俺達はベンチに腰掛けると二人でその様子を眺める。
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