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原田達と撞いていた大学生らしき奴が、そう言って原田と神永を指差す。
俺が2人をジロリと睨むと、原田と神永はバツが悪そうに下を向いた。
『警察だ?呼ぶなら呼べよ!それで困るのはコイツらも一緒だろうが!』
そう言われるが…まぁ、その通りだろう。
夜のビリヤード場で、賭博行為の現行犯…停学は免れまい。
高校3年のこの時期に停学など喰らったら、まともな就職先も無くなる。
俺はともかく、原田と神永は困るであろう。
ただ、言ってみただけで、始めから警察など呼ぶ気は無い。
だが、ホームだからと言って、よってたかって弱い者虐めのような真似をする神経が気に食わない。
『ふん。あんたら、途中でメンバー交代したらしいな。なら、こっちがやっても文句は無いな?』
『なんだ?お前がやるって言うのか?言っとくが、負け分抱えての交代だからな!それが出来るなら交代認めてやるよ!』
『言ったな?なら俺1人で、コイツら2人の負け分引き受けてやるよ。その代わり、そっちも相手は1人にしろよ。で、ゲームの変更も認めて貰うぞ。【ごっく】じゃなく【ジャパン】だ。その上で30マス勝負。まさか、高校生相手に逃げやしないよな?』
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