11人が本棚に入れています
本棚に追加
『上等だ!俺が相手してやるよ!』
言って、今の今まで原田や神永と撞いていた…恐らく途中交代したという奴が、俺の胸ぐらを掴んだ。
『ガキが!生意気言いやがって!必ず払ってもらうからな!』
『勝ってから言え!』
俺はそう言って、手を振りほどいた。
ゲーム変更は【ごっく】から【ジャパン】。
基本的なゲーム内容は変わらないが、点玉の数が違う。
【ごっく】が5番・9番だけなのに対し、【ジャパン】は奇数ボールは全て点玉になる。
コーナーポケットが1点で、サイドポケットが2点。
更に、テーブル上の最小番号のボールが落ちる前に他の点玉が落ちた場合、得点は認められ、落ちた点玉はフットスポットに戻す。
そして、9番を落とした時に、手玉をヘッドライン内に残せれば、9番の点数は倍。
その上、マスワリ(1番~9番まで、ミスなしで全て1人で取りきる事。)は、全ての点数が倍。
それが【ごっく】で、超インフレ版が【ジャパン】(ジャパンナイン)だ。
元々は関西地方で生まれたゲームらしいが、そのソフト版として関東に広まったのが【ごっく】だ。
1点300円とは言え、1対1で10万円を取り返すには、レートアップかゲーム変更しかない。
最初のコメントを投稿しよう!