第八章 すれ違い

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 よっこらせ、と剛ちゃんが隣に腰掛ける。 「ナッチ、どういう分けでスコア付け頼まれたのかは知らないけど、あんまり色んな事に首突っ込んで、バンドの方が疎かになるのは、よくないと思うよ」 「そんなことしないよ」 「ナッチが居て4人なら良いんだけど、3人の時は、ほんと俺お邪魔虫なんで…」 「また、そんなことを。そんな卑屈になるの、剛ちゃんらしくないよ」 「いや、そういうんじゃなくて。本当なんだって」  なんか、今日の剛ちゃん変。  もう、とにかく私はソフトの試合に集中、集中。
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