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と、ここで私は大変なことに気が付いた。
「そうだ。高橋さんから、今度の練習試合で助っ人を頼まれていたんだっけ」
「日曜日のこと? 私の方だと明後日になる。それ断るしかないよ」
そんなわけにはいかない。私、出るって約束しちゃってるもの。
それに私自身、最近はソフトの試合を楽しみにしている。
「そっちは今、金曜の夕方でしょ。明日から三連休だし、今から私の代わりなんて簡単に
見つけられないよ」
と食い下がる。
「でも、やっぱり入れ替わりはしない方がいい」
「うちのソフト部弱小でさ、頼み込んで試合を組んで貰ってる状態なの。人数が足りない
からキャンセルだなんて、こっちから言えない状況なのよ」
と更に粘ってみる。
「うーん。弱ったな」
どうやら、少し脈ありかも。
「ねえ、お願い。あと一回だけ」
「じゃぁ、本とにあと一回だけだよ。それに、もしも時間がズレたら諦めること。それで
いい?」
やった。やっぱり茉菜は頼まれたら断り切れない子なんだよね。
ていうか、私がそうなんだけど。
こうして、ソフトの試合は、入れ替わりをすることで私が出場できることになった。
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