超・妄想コンテスト応募作品、完全版

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 田舎町。村を守る道祖神。紅い鳥居。  遠くで蝉が鳴いている。    あんなにひどいどしゃ降りだったのに、いつしか雨は上がっている。  列車の来る気配はない。なので利用客もいない。  だが夢中になって本を読んでいる少女に、色々話しかけるのは はばかられた。 少女「推理小説、読む?」 俺「え…?」 少女「電車来ないよ」 俺「ええと、本、貸してくれるの…?」  少女のまん丸な瞳が俺を見る。  微かな違和感。
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