超・妄想コンテスト応募作品、完全版

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俺「ありがとう。でもどちらかというとマンガの方が…。そういえば大学ではマンガばかり読んでるしなあ」 少女「マンガより小説の方が良い。より頭が活性化して美味しくなる」  ゆらりと少女が立ち上がり、俺はくらりと眩暈する。  ぶれた視界の中、少女の顔だけが大きくなる。  ああ、この子の唇、こんなに赤かったっけ。    道に迷って駅舎に駆け込んだ時、辺りに電柱は立っていたか。  ひどい雨は待合室に入った途端止まなかったか。     少女は「電車は来ないよ」と言った。  そもそも本当にここは駅なのか。 少女「マンガじゃなくて、もし童話を読んでいたら見抜けたかな。だから小説にしなさいって言ったのに…」  意識の底で少女の、いや、人ならざる者の気配がする。 少女「さあ、店を開けましょう。ここは注文の多い料理店」
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