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ーーーー目を開けると、一人の少女が、ベットの上で体操座りで泣いていた。
ここは、私の部屋だ。
しかし、この少女は不審者などではない。招いたのはこの私。
いや、招かれたのは私の方か。
私は確かにさっきまで、一人でこの部屋にいたはずだった。
少女が現れたのは、瞬きより少し長いくらい目を閉じた間のほんの一瞬。
これは、時空の歪みというものか。
2017年現在、タイムマシンはまだ発明されていない。
いや、そんなもの必要ないのかもしれない。
進化し過ぎた人類の脳なら、そんなことぐらい容易い。
共働きの両親は、もちろん家にいない。
ここには、この少女と私で二人きり。
狭い一人部屋で、二人きり。
その少女は、どこか見覚えがあった。
髪型はショートで、少しぽっちゃりで。
私が数年前から使っている布団のお付きのふわふわ毛布に顔を埋めて。
私の癖みたいに。
・・・・・・ぐすっ。少女は未だに嗚咽を漏らしている。
その姿はすごく辛そうで、いや、辛かったので、私はついに声を掛けることにした。
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