第14話  渡河作戦

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体が宙に放り出されてしまったらしい。 相変わらずの濃霧だから、どれくらいの高さから落ちているのかがわからない。 そのうち、落下している時間すらわからなくなる。 数秒? それとも数十秒? 途中で考えるのがバカらしくなり、思考を止めた。 こうなった以上、何をしても無駄なんだから。 されるがままに身を任せていたら、急に不安が晴れた。 その後やってきたのは強烈な眠気。 こんな状況でも、気が緩んだのかもしれないな。 ゆっくりと意識が途切れ途切れになっていく。 それから後の事は、何も覚えていない。
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